こういうタイトルがついてなくても、選択肢が1つしかないゲームは最近少なくないので、ひょっとしなくても本作は、そういうエロゲーを揶揄してるんじゃないかと思う。
というわけで、共通ルートの最後にヒロイン5人の名前がずらっと並ぶだけの選択肢が1回出るだけである。
幼なじみで相思相愛だった彼女を数年前に事故で亡くしているというヘヴィーな設定の上に、その少女に瓜二つ(成長したらこんな感じに違いないという容姿)の女の子が転校してきて付き合うことになるという、これまた一悶着ありそうなシナリオに、脳内彼女に散々甚振られてきたユーザーとしては、やる前からチンコが縮み上がります。
もっとも、そんなこと気にしていたらここのゲームは出来ないんで、そういう重そうなところは軽く流してやってみると、とても面白い。 エロゲとして、というか、美少女としてそれはどうなのと思うようなシーンが、幻想を壊さない程度にちりばめられており、新味のあるコメディになっている。 また、基本的には主人公視点なのだが、頻繁に他のキャラの視点で裏のストーリーが進行するので話に厚みがある。
先日プレイした「Love Sweets」は女の子の可愛さが全てだったが、本作は恋愛の過程が丁寧に描かれていて、ストーリーを楽しむ作品だ。
脳内彼女といえば、ヒロインに罵られ、甚振られるHシーンに止まらない日常シーンだが、本作はそうでもない。 親分子分の関係である霧緒、名家のお嬢様である椎名、計算高く腹黒い宮子、ヤンデレ実妹の花蓮と、ドSに責められそうなヒロインばかりなのに、意外や意外、逆に服従エッチが多い。 なんか新鮮。
しかし、一番下っ端な妹分アホの子鈴穂は、兄妹プレイの挙句上から目線で責めてくるので、ああ脳内彼女の年下キャラってこうなるよなぁ、と。
MじゃないのにドSに責められて、「屈辱っ! だけど感じちゃう!(ドピュンドピュン)」というファンには物足りないかもしれないが、いつも楽しくプレイしてるけどHシーンだけはもうちょっと大人しくならないかなぁと思っているユーザーには良いと思う。
ただ、エロさはいまいちだった。 責められ足りないからじゃなくて、射精不足なんだ。 ほとんどのシーンは前戯で1発、本番で1発くらいで終わってしまう。 私としては、恋人マ○コには2,3回注ぎ込んで欲しいのだが。
そこではっと気付いた。 ここのゲーム、女の子に責められている時は手コキや足コキでビュービュー射精していたんじゃなかったっけ? それで「フフン、だらしないチ○ポね!」とか「踏まれて射精しちゃうなんて、この変態チ○ポ!」と罵られるんだ。
ラブラブHではあんまりイけないのかな? でも、「絶対★妹原理主義!!」の瑞とのラブラブエッチは濃厚だったしなぁ。 最終的にデレるとしても、まずは責めないとヤル気にならないのかもしれない。 ライターが。
なお、見てのとおり、CGの方はあまり頑張ってないのであしからず。
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