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一生涯5,000万円生活

2014-02.09 SunMelty Moment

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 いい出来だろうと思うけど私には合わなかった! なんか乙女チックできらきらしてた。 まあ、そういう触れ込みだよね。


 ストーリーは特に奇を衒ったものではないし、ドタバタでもない。 無駄にシリアスなところもないし、事件が起きて展開していくのではなく、登場人物の感情の変化を追っていく学園恋愛ものだ。 頑張る主人公を側で見つめていたら、乙女心がキュンキュンしちゃう! というのがヒロインの主張である。

 気になり始めた理由や「いいな」と思ったきっかけを丁寧に描いているので、好きの気持ちが育まれていく過程の描写はエロゲーの中でもトップクラスじゃないだろうか。

 そして、それは1日を振り返るヒロインの独白があるおかげである。 「SuGirly Wish」や「LOVELY QUEST」にもあった、立ち絵なしでメルヘンな飾り枠をつけたGirly Talkingだ。 しかし、女の子の脳内お花畑はそれでいいけれど、男不在の女の子同士の会話もGirly Talkingとして演出されているのは良くない。 現実にしている会話なのだから立ち絵出さない意味はないし、内容も尻切れトンボなのでオチくらいつけてほしいと思う。

 主人公が“ガキ大将”タイプで好き嫌いが分かれる、みたいな評判を聞いていたので身構えていたけれど、私は特に気にならなかった。 やられたらやりかえすところはあるが、暴力に訴えるわけではないし、正論で諭せないタイプの相手には相応のやり方があるというのを分かっている感がある。
 むしろ気に入らないところがあるとすれば、この学校の生徒はなんでこんなに攻撃的で他人を貶めようとしてるの? ってとこだ。 主人公は選挙管理委員会で委員長をやっているのだが、人見知りなヒロインが自己紹介にまごついてると途端にヤジが飛んだり、主人公が会議で意見を求めただけで「仕事もしないで全部丸投げかよ」と不満をぶちまけたりする。 ヒロインとの会話でちょっと言い合い(あくまで会話の機微)になったら、寄ってきて「セクハラ?」「いじめ?」と首を突っ込んでくる。
 私はそれほど気の利いた高校生活を送ってないけれど、こういうのが標準なの? こうなるくらいならボッチの方が人間的にまともだと思うけど。

 まあ、これは舞台となる学園の生徒がろくでもない奴ばかりというわけではなくて、このゲームは電柱が高いのも郵便ポストが赤いのも全部主人公が悪いというところに話が落ち着く書き方をされている、というのが正確なところだろうけどね。

 ヒロインからちょっかいかけても、売られたけんかをいなしても、騒動に巻き込まれても、責められるのは常に主人公で、主人公だけ。 こういうのって決して少なくない作品で見るけど、意図とか効果が全然分からん。


 本作では色々な仕掛けが取り入れられているが、率直に言って全部鬱陶しいだけの代物だった。

1.放課後などのマップ移動で、時間が経過するとヒロインのいる場所が変わる(好感度は会えば上がるらしい)。
2.マップ移動ではヒロイン以外のモブとの会話ポイントもある。
3.選択肢(一択)で、時間経過でヒロインに4通りの反応がある(RTC。 フラグが折れることはないらしい)。
4.キュンときた瞬間を心に刻む“メルティボタン”(F1キーのこと)
5.秘密の手紙

 前述のように特別なイベントがない代わりに偶然の出会いやさりげない振る舞いに主眼を置いているのはわかるけど、特別な出来事じゃないだけにどれも大した尺はない。 QS&Lで見てもいいがテンポが悪くなるし、周回で回収しようとすると9割方同じテキストをシーンスキップなしで4,5回繰り返す必要がある。 そこまで何度も読みたくなる面白さはないと思う。
 マップ移動にはCGありイベントがあるから場面によっては“正解”があるけれど、CGの有無は事前に予測できないし、RTCもヒロインの反応に温度差はあるのである意味“正解”はあるのだけれど、間違ったからといって攻略失敗になったりはせず、どちらもゲーム的に意義があるのかどうか。

 モブとの会話はなんだろう、ヒロインだけの人間関係に留まらず学園生活してるって雰囲気を感じてほしいってことなのかなぁ。 ほんとにその場限りのどうでもいいことばかりだから、すぐに見る気がしなくなる。

 メルティボタンは一度も押さなかった。 キュンとこなかったというのもあるけど、くるならくるで、いちいちそんなボタン押してたら夢から醒めるよ。

 秘密の手紙というのは、ヒロインと特定の時間と場所で会うとクリア後に読めるようになる手紙だけど、各ヒロインに5通あって、1周1通しか開放されない仕様らしい。 うん、いくらなんでも同じキャラを5回もクリアするほど何度も読みたいテキストじゃないし、そんな暇もないね。 シーンスキップもないのに自力でコンプリートする人はすごい。 もしくは、余程このゲームを気に入った人だろう。

 なお、メインヒロイン4人以外にもサブヒロイン3人を攻略することができるが、共通ルートにおけるイベントはものすごく少ないので、既読テキストをひたすら読むか、延々とスキップをすることになる。 シーンスキップ必須だって、この構成。


 システム面では、良くできているとはいえ効果の程は製作者のオナニーに過ぎないが、作品としてはしっとりした甘酸っぱい恋愛が描かれていていいのではないだろうか。
 ただ、私はこういうのは苦手らしい。 退屈で面白くない。 主人公とすみれがうだうだやってるとこなんてうんざりした。 まあ、「SuGirly Wish」も「LOVELY QUEST」もギブアップした人なので、こうなることは想定の範囲内ではあった。 この2作が好きなら、今作も楽しめると思う。

 私は「Strwberry Nauts」の系譜であろう次回作に期待しよう。 「PriministAr」は間違った方向に極限化してしまったが、そこはユーザーの声をフィードバックした上で良くなっていますように。
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