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一生涯5,000万円生活

2013-11.04 Monうそつき王子と悩めるお姫さま

Time[22:57] Comment[0] Trackback[0]
 ファーストインプレッション。

 なんか始めると物語の舞台設定みたいなのが流れるんだけど、これが強制文字送りで飛ばせない。 クリア後に試してみたけど、既読か未読かは関係ないみたいだ。 まあ、これのおかげで開始5分で止めたね。

 これがクライマックスのすごく感動的なシーンだったら、それまでマウスをカチカチやっていたのが急に反応しなくなっても、黙って手を離すよ。 でも、初っ端からだぜ。 映像だけで圧倒されるような演出してるわけでもないのに、そんなもん見てられるかよ。

 というのを乗り越えて、ゲームスタート。


 思春期の女の子が「お姫さま病」(シンドロームと読むなら、病じゃなくて症候群だが。)を発症して、一部は超常的な力「望奏」を使用するようになる。 危険なので隔離された少女たちの学園がある。 「王子」の力をもった少年(主人公)だけが、お姫さまに対抗できる。という設定は面白い。
 そして、ファンタジーでもSFでも、シリアスでもコメディでも、どこへでも持っていける設定に相応しいシナリオとして選ばれたのはイチャラブであった。

 というわけで、共通ルートではいくつか思わせぶりな振りもあったりするが、そういうのは最終的に枝葉の扱いである。 個別ルートでイチャコラして寮の仲間に生暖かい白い目で見られ、お姫さまがちょっとこじれて王子様が颯爽と助ける、という感じで終わり。
 展開的には所謂トゥルー√があってもよさそうなものだが、CGもシーン回想(通常シーンのもある)も埋まっているので、ないのだろう。

 方向性に不満を感じる可能性はあるが、ちょっと変わった設定付の単なる恋愛ゲーと思えば王道で良い。 そりゃそうだよな、王子様がお姫様を救う話なんだから王道に決まってる。
 気になる点を挙げるとすれば、ちょっとした冗談とか小ネタの会話シーンが、偶に何の脈絡もなく挿入されることだろうか。 思いついたけどストーリーに組み込めず、でも声優さんに喋ってほしくて入れました、みたいだ。 どうでもいい日常を送る日を1日か2日入れて、そこで無意味にダベらせるくらいの余裕があっても良かったんじゃないのかと思う。
 老婆心ながら、攻略順は先輩→星子の順で、その後にリィナと泉のより楽しみたい方を先にやるべき。

 絵は見ての通りだけど、立ち絵が何となく滲んでる感じがして最初見にくかった。 それと、ギャグ顔はかなり酷い(まあ星子だけか)。 アサプロほど突き抜けておらず、可愛くもないので単に見たくない表情になっている。
 個人的には、スカートから覗く太ももは、パンツ見たいと思わせるのに、いざ見えるパンツはそれほどでもないのが残念。 これはチラリズムとかそういうことじゃなくて、パンツの描写はイマイチだってことね。

 ヒロインは他のゲームと一味違った魅力があった。 というのも、お姫さま病の設定があるからだ。 これは要するに抑圧された感情の爆発みたいなものなので、普段ツンだろうがクールだろうが天邪鬼だろうが、発症すると肥大した本音が素直にボーンと出る。 そう頻繁にあるわけじゃないけど、いきなり性格が変わる感じで、これが面白い。
 ちなみに、公式キャラクター紹介ではリィナが毒舌となっているが単に素っ気ないだけである。 どう考えても星子こそ毒舌である。

 主人公は見た目格好良くて、勉強できて、身体能力も抜群、料理含めて家事も一通りでき、それでいて王子様なのだから非の打ち所がない。 作中ではしつこいくらいに鈍感扱いされたりもするが、相手の心情の変化は敏感に汲み取るし、シナリオのしわ寄せを食ってるのがありありと分かるので、主人公よりもライターにイラッとする。

 Hシーンはそこそこエロいかなぁという感じ。 シーン回想では射精箇所をあらかじめ選択できるのに、ストーリー中のそれは選択肢が出るというのは解せぬ。 プレイ中に抜く人はいないという判断なのか?
 1つ良いと思うのは、ちゃんと段階を踏んでいること。 基本的に、告白→初キス→初エッチのキスとエッチの間にそれなりの間がある。 恋愛ゲーではこういう間合いは大切だ
。 初エッチがちゃんと自室のベッドというのも、いきなりフェラしないのもポイント高い。

 こういうのは温いというのではなくて、大事な手順だと思う。 夕暮れの教室で告白してキスまではいいとして、そこからいきなりセックスに突入、下より先に上の口に入れた挙句、机の上でずっこんばっこんって絶対酷い初体験だ。
 それくらいにお互い求めていると主張するには相応の説得力あるシナリオが必要だし、そうはいっても初めてでチンコ咥えるのって、ファンタジーとはいえ処女のやることじゃねー。 そういう急展開はエロ漫画に任せよう、なっ?

 キャラクターが全く登場しない段階で第一印象は最悪だったけど、面白かった。 ただ、エンドロールにも問題があってねぇ。 アクティブじゃないと動作が止まるんだよ。 最初と最後がシステム的に締まらないゲームである。

以下、ネタバレ的感想



みかん先輩
 お姫さまは<織姫>で、後悔が引き金になるのは分かる。 けど<望奏>が<天に架かる涙>ってのは分からん。 そりゃ天の川はミルキーウェイだし、後悔と涙は繋がるけど、そこから牛乳の涙ってのがどうも。 後始末を考えるとかなり迷惑だが、他のヒロインどころかサブやモブも含めて作中<望奏>を使う女の子の中で一番メルヘンさに欠けている。
 シナリオは一番余計な要素がなくていい。 抱えている問題が大きすぎず小さすぎず、本人次第というのが良いのだろう。

 2回目のエッチ、処女喪失後に朝の台所でオナってもいいけど、野菜オナニーはドン引き。いきなり彼氏のチンポ以外のものを挿入れるって貪欲すぎるでしょう、あなた。

恋ノ河リイナ
 まさかのクララさんラスボス説。 お姫さまを集めて<望奏>を利用しようとした望奏機関(学園を運営している国家機関)が悪ってことにしたいのだろうが、「カミカゼ☆エクスプローラー」みたいに人体実験をしていたわけでもないし、主人公やプレイヤー視点からすると、リイナの不安に漬け込んで<望奏>を文字通り暴走させたクララさんの方が余程アクい。 <望奏>使えて「子供よ」といっても年齢的には大人だし、単なるヒス女だし。  機関所属の貴子さんが偽善的でも偽悪的でもない、芯のある人だというのもある。
 私はこの後、星子と泉を攻略するのだが、クララさんが笑顔の裏でろくでもないこと考えてると思うとうんざりした。

 このルートでは、<望奏>を発動させたリイナが主人公に「好き」だというのだけれど、それを主人公は最初認めようとしないのは不満だった。 だって<お姫さま病>は抑圧された感情の発露で、普段とは別人のような性格に見えても、嘘や誤魔化しはないはずだ。 それを主人公はちゃんと理解しているはずなので、動揺はしても否定はおかしい。 アレはないと思ったね。


有須星子
 実妹。 素直じゃないし、主人公の方でもあまり可愛がる風ではない。 そして、身長179cmとめちゃデカく、みかん先輩あと頭1つ違うので妹キャラとしてあまり魅力的ではない。 『凄い美貌』らしいけど、女子ばかりで男は兄1人の世界では、その設定は全く言及されないのであった。
 反面、<望奏><海之藻屑>はかなり魅力的である。 実はお兄ちゃん子で兄を取られることに対する嫉妬が発動原因なので、兄への好意を素直に口にするのがいい。 そして、周囲の人の服を消してしまう効果もいい。 ちゃんと立ち絵が裸になるよ。
 個別ルートでは寮の仲間相手に発動しまくる上、最終的には服が消えると勿体無いということで、最初から裸でいるという珍妙なシーンすらあるという。 パッチで裸になっても何ともないが、展開として立ち絵が裸になるのってエロいと思う。

月丘泉
 主人公が「鈍感、鈍感」言われるのが鬱陶しい。 恋愛話においては、女の子の素っ気ない態度やつれない仕草から好意を読み取れないと、鈍感男呼ばわりされてしまうが、客観的に見て嫌われてるか怒っていると取るのが普通だと思う。 というか、そこで「アイツ、俺に気があるんだな」と思う男は頭がオカシイ。
 このルートでは主人公がかなり王子の力の源である虚無感に踏み込んでいるが、それでどうにかなるという展開はない。 なんかすごい代償を払わなければならないようなことを言っておきながら、結局なんにもないので肩透かしもいいところである。
 このゲームの個別ルートは王子さまがお姫さまを救うお話なので、「お姫さまを救うために王子は力尽きて死んでしまいました」では困るのだが、そうはいっても広げた風呂敷は畳んで欲しい。

 多分だが、最初の構想ではトゥルールートはあったんじゃないかと思う。 例えば、全ヒロインの心の問題を解決するけど、主人公は能力の使い過ぎで倒れてしまって、今度はお姫さま達が王子を救うために立ち上がる、みたいなの。 ノリとしては「Princess Brave」だね。

 まあ、最初からなかったかもしれないけど、なかったんなら作ってくれてもいいんだからねっ。
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