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一生涯5,000万円生活

2013-07.08 Monなつくも、ゆるる

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 時間的にも空間的にも話があまりに大きすぎて、SFとしてはともかくエロゲーとしてはどうなのかな法隆寺。 率直にいってヒロインいらなくない? と思ってしまう。 ほら、「はるまで、くるる」も割と壮大な話ではあるけど、あの世界におけるヒロインの重要性は、エロ要員以外としてもかなり大きい。 本作では、SFにちょっと色気を足してみましたくらいの軽い存在だ。

 前作と同じくSF、そしてループもの。 タイトルを見れば何か関連があるのは分かるが、それはジャンルであって内容に繋がりはない。 キャラ紹介とか全然見ていなかったので、ヒロインがロリオンリーなのには驚いた。
 ループものといっても、プレイヤーの選択で展開が変わるのではなく、チャプターが終わる毎に2択が追加されて、前回を踏襲するか新展開にいくかを選ぶだけの、実質一本道。

 絵は前作よりもめっちゃ可愛くなってる。 キャラもすごくいい。 紫穂が特に可愛くて、ああいう娘いたら1日中頭を撫でていたいなぁ。 まあ、リアルにいたらキ○ガイだけど。

 1つだけ、はっきりと不満に感じるのが回想モード。 作中では1つのシーンなのに、回想だと前戯と本番の2シーンに分かれている。 本番から見たいという場合にはいいかもしれないが、通しで見たい場合は途中で終わってしまって再度選択画面からになるので、とても盛り下がる。 Hシーン直前のセーブデータが必要って、いつの時代のエロゲーだよ。

 SF無理って人でなければ楽しめると思うが、前作プレイしてる人が注意すべきは、このゲームにハーレムルートはないということだ。 くるるはキャッキャウフフワールドから始まったのに...エロゲにおけるループものって、最終的に全平行世界の記憶が集合して、矛盾しまくりの同時攻略を達成するってのが醍醐味なんじゃないのか。

 春夏と来たからには、秋冬と続くんだろうか。



 前作以上に、序盤中盤のミスリードが激しい。 自殺病の子供が集められた学校、ウイルス性の病気で夏休みにも関わらず寮に隔離された主人公達、彼らを残して人が消え、街が壁に囲まれ、マーケットの奥には首吊死体がぶら下がり、壁の外には誰か居る(戦艦から砲撃されている)。 状況を踏まえれば、皆で適当に推測していたゾンビウイルスのパンデミックというのが、正解に近いんじゃないかと思わせる状況である。 しかし、零佳の登場でこれはなさそうだ、となる。
 ストーリー開始時点の初期設定が少しずつ変わっていき、主人公達がマンイーターという新人類であると分かり、政府機関とテロ組織赤い雪が出てくると、今度はX-MENのような種族間闘争も頭をよぎる。

 ところが、最終的には全てほっぽり出して、数十億年後の宇宙から、世界の終わりを避けるために送り込まれた存在が云々、終りを迎える世界から他の宇宙へ移りましょう云々と、スタート地点から考えるとあまりにも壮大なスケールになる。
 最終的な話の肝はここだからか、それ以前の展開で用意された様々な設定は全て説明されることもなく投げっぱなしだ。 説明すべきことではなく、前提ってことだな。
 それでも話はまとまっているけれど、最後までやって振り返るとどうも納得いかないのは、これがSFである以前にエロゲーだからだろう。

 紫穂が世界を繰り返す理由は、自分の目的にとって、進がヒロインの誰かとくっついて2人が幸せになるだけの世界じゃ困るから、ということなんだけど、進が自分自身を重力という感覚ではっきり認識できることと、ヒロインとくっつくことは別に二律背反な事象じゃない。
 誰のルートでも、ヒロイン以外は皆殺しにされることがほとんどだが、これもあまり必然性のある展開とは思えない。 だって、世界を繰り返す理由は「友人を守れなかった」ことじゃなくて、「生き残ったヒロインと幸せになった」ことだもの。

 最終ルートは紫穂がヒロインということになるけど、進と紫穂も含めて誰も世界の繰り返しを覚えていないから、ハッピーエンドといっていいのかも分からない。 だって、プレイヤーから見ると、主人公とヒロインの関係はゲーム開始時点のニュートラルな状態だし、登場人物視点だと何かを解決したという認識がない。 仮にあったとしても、問題の起きる時代が未来過ぎて、はっきり言って彼らに関係ない。
 マンイーターが絶滅される未来を変えるという設定の方が、身近だし分かり易い。 人類VSマンイーターということになれば、マンイーターでありながら人類に組みしている零佳や、人類である姫佳を巡る葛藤といった話も取っ付きやすい。

 序盤はホント単純に面白い。 いきなり紫穂のオナニー手伝うことになったり、 誰もいない学校で生活して、無人の街を散策して。 部長とオナニー話しているうちに付き合うことになるのも笑った。
 鹿島さんまでくると、もう話が核心に食い込み始めていて、なかなか素直に楽しめなくなる。 零佳がヒロイン甚振るシーンも結構きついし。
 
 このライターは、SF的なプロットだけじゃなくて会話も面白くて好きなので、もうちょいキャラクターを意識して書いてほしい。 どの程度の拘りがあるのかはわからないけど、サイエンスフィクションじゃなくて少し不思議で一度つくってもらえると嬉しいなぁ。
 前作のときにも書いたけど、FC時代の名作ミステリーをパロったりしなくていいから、単純なおまけシナリオか、キャラ重視のFD作ろうぜ。
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