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一生涯5,000万円生活

2013-06.11 TueMagical Charming!

Time[23:58] Comment[0] Trackback[0]
 そこそこ楽しめたけど、商業的ないやらしさを感じてしまっていけない。 私がすれてるだけかもしれんが。

 この作品は、3部構成となっている(メーカー側が明記しているわけではない)。 まず、ヒロインと交流して恋人になる(そしてキスをする)第1部。 ここでエンドロールが入って1周目は「えっ!?」ってなる。
 第1部クリアで開放される“ステディモード”で、攻略済みヒロインと恋人として夏休みを過ごす(Hもする)第2部。
 最後に、第1部の途中から分岐するトゥルールートを第3部として、完結する。

 何が嫌って、このセックスを隔離する構成だよ。 いいよね、第2部だけ書き直せばコンシューマー移植簡単だもんね。 抜きゲーでない限り、18禁なHシーンをシナリオと不可分なレベルで混ぜ込むのは難しいから、終盤にシーンが固まるのは構わない。 しかし、ここまではっきり分ける理由がゲーム的にあるとは思えない。

 そんなわけで、内容とあまり関係ないところで好きになれないが、一応面白い。

 主人公は段取リズムを提唱する男。 段取リズムとは、男女の付き合いにおける段取りを重視する思想で、お友達から始めて徐々に仲良くなっていき、デートをして告白、そしてキスという段階を踏まなければならないという、古風というか誠実というか、少なくともはっきりこんな主張をする奴は見たことがない。

 そんなわけで、どのヒロインを選んでも、順当な展開しかない。 そういう点では面白味はない。 しかし、このゲームの面白さは“ミッション”にある。 ヒロインとの会話中に出てくる選択肢のようなもので、手持ちのクロノカードから対応を選ぶことになる。 このクロノカードは、ゲームを進めることで手に入るのだが、他ルートや後々手に入るカードを選べたりするので、揃ってから再プレイすると愉快なことになる。
 一部真面目にやらないとゲームオーバーになる箇所もあるが、ほとんどは変なものを選んでも変な返答が返ってきたり、おかしな展開になるだけなので、気負わず楽しめる。 予想外にドキドキゲージ(好感度みたいなもの)が上がったりもする。

 というわけで、ミッションのある第1部は繰り返しプレイも楽しめるが、恋人とイチャイチャするだけの簡単なステディモードは、意外につまらない。 というか、ほとんどスキップした。 そもそも面白くないというのもあるのだろうが、やはり流れをぶった切っているのがよくないんだと思う。

 CGは美麗だが、Hシーンになると途端にクオリティが下がる。 体の線がエロくない。 塗りもいまいち。

 総合すると、キス止まりの第1部だけなら良いという、エロゲーにあるまじき評価になる。 結局、コンシューマー向けってことだな。



 私は攻略を見たけど、あのトゥルールートへの入り口はかなり狭き門じゃないだろうか。 オリエッタのステディを見た後でオリエッタルートを進もうとしなければ、出てこないわけでしょ。 オリエッタを気に入らなかったユーザーは、作業として虱潰しにしなければ出会い難い。 あまりいい感じではない。

 記憶の残るループものでありながら、トゥルールートは結局オリエッタルートで、しかも追加のHシーンすらないというのは酷い。 こういうところも、移植を前提にしてるんじゃないかと思わせるんだよなぁ。
 百歩譲ってHシーンはないにしても、ハーレムエンドじゃないのにはがっかり。 イスタリカも特にどうということもないし、これ本当にエロゲーなの? 揃いも揃って淡白すぎだ。

 クロノカードの選び方次第ではハーレムエンドや姫百合先輩女王様エンドとか、明らかに作品の方向性と違うのもあるのに、本編がこんなにショボいんじゃなぁ。 
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