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一生涯5,000万円生活

2012-12.07 Fri未来はキミに恋してる

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 以前から自分で妄想していたシナリオと設定が酷似していたので、興味を持ってやってみたのだが、うーん。

 ハーレム状態で女の子に誘惑合戦される話だから、話の軽重はどうでもいいのだが、シナリオが上手くない。 説明ゼリフを棒読みされているようなテキストなのだ。 もちろん、声優は良い仕事をしているが、だからといって文章が良くなるわけではない。
 例えば、生徒会選挙の結果を待ちながらする雑談で、主人公の初恋の相手が顧問の教師(幼馴染みのお姉さんヒロイン)で~という話をするのだが、あまりにも不自然な話題である。 主人公とヒロイン達の人間関係を説明するには便利な話題だけれど、パジャマパーティのガールズトークならともかく、男女同席の生徒会室、緊張の場面で話すことじゃない。
 現実ではふとしたきっかけで何の脈絡もない、しかも重い話が唐突に始まってしまうこともままあって、我々はそれを不自然だとは思わないけど、生憎と創作でそれは通用しない。 これはリアルとリアリティの違いである。
 前者はまさに現実であって、事実起こっているのだから否定したり肯定したりするものではない。 しかし、後者はステレオタイプと呼ばれる感覚であって、人が「実際にありそうだ」と思うイメージに沿っていなければならない。 修学旅行の夜に恋話が始まれば、自分にそんな経験がなくても殆どの人は自然に捉えるだろうが、選挙の話になったらおかしいと思うはずだ。
 
 挙げていくときりがないのでやめておくが、何か上滑りというか空回りというか、地に足の付かない頼りない文章である。 そして、読んでて気になるのは文章力だけじゃない。

 学校のプールに開閉式ドームがあるといいながら、背景CGはどう見ても普通の屋外プール。 どんな簡易ドームなんだよ。 極めつけに気になったのは下記。

呟きながら身体を起こしたその時
「あだだだだだだだだ?!」
体の節々が突然痛んで、思わず悲鳴が飛び出した。
「これって筋肉痛?」
どうやら昨日、はしゃぎすぎたせいらしい。
久しぶりに感じる痛みに苦笑しながら、僕は普段の運動不足を呪うのだった。

(姉登場。 ちょっとしたやりとりの後、ベッドから出ようとする主人公)

そう叫んで、起き上がろうとしたその時
「あだだだだだだだだ?!」
全身に鈍痛が走って、僕は思わずその場で身悶えたのだった。
こ、この痛みはもしかして、筋肉痛?!
「し、しまった。 昨日はしゃぎすぎたせいだ。 普段の運動不足が、こんなところでぇ」

 途中省略しているけど、たかだか10P程度のテキスト挟んでこれ。 明らかにおかしいよね。 ちなみに、ここまであからさまなのはちゃんと読んだ範囲でここだけだったが、同じ事を繰り返し言うシーンはいくつかあった。 別に大事なことだからでも、聞いてなかった念押ししたからでもなく、ライターが直前に書いたことを忘れたからだと思う。
 書いてる時にこうなっちゃうのは別にいいけど、読み返した時に気付かないのはどうかしている。 それとも、理解した上で問題ないという判断なのか?

 構成も良くなかった。 ループものなのだが、1回目のループからいきなり「今まで何度もループしてるんだからいいでしょ!」と言われてしまい、そこは周回数のフラグ管理してテキスト変えろよと呆れさせられた。 その後、初めてのループを経験して2周目、1周目と全く同じテキストが延々続く。 それは構わないのだけど、ということは記憶は引き継がないんだ。 だったら今が何周目かなんて分からないのにあんな台詞があったのかと唖然とした。
 どのヒロインの個別ルートをクリアしてもループして、全キャラ攻略するとついに主人公がループを繰り返して全ヒロインと結ばれたことに気付いて、所謂トゥルー(ハーレム)√にはいるのかと思いきや、姉エンドっぽい軽いエピローグが入ってループも終わって終了。 意味わからん。

 いやぁ、酷いゲームだった。 何が酷いって、やって損したと思う程度につまらないけど、さっさと止める程ではなかったことだ。 時間の無駄である。

 登場人物は先生の男性恐怖症という設定が気になった。 見知らぬ男性と肩がぶつかっただけでじんましんが出るとか、いきなり出くわすと立ったまま気絶するとか、精神病院で治療が必要なレベル。 しかも、その重篤さはシナリオ上何ら必然性がない。 男は苦手だけど主人公とだけは普通に話せればゲーム中で特に不具合はないのに、なぜ不必要に重症化させたのか。
 SQUEEZの孕ませシリーズ並に、学生生活も社会生活も全く気にせず女の子とよろしくやってればいいだけのエロコメであれば、こういうやり過ぎなくらいの設定も面白いけど、ある程度現実的な生活をこなさなければならない内容だと、全っ然面白くない。 むしろ、どうやって教師になって、現に教師やってるの? って聞きたくなる。
 この人、自分が昔振ったせいで主人公がシスコンになってしまった! と、さり気なく姉をディスってる自意識過剰さもあって、好きになれない。
 実の姉に幼馴染み姉妹という中に、1人だけ高校からの付き合いであるヒロイン樹が何となく浮いて見える。 先生と後輩を姉妹にしないか、樹をせめて中学からの付き合いにすればいいのに。

 システムは良く分からないが変な仕様だった。
「光源効果:背景に合わせた光源効果の有無」
 簡単に言えば、昼間で窓があると背景が明るくなり、窓際にいるキャラの立ち絵も明るくなる。 しかし、本当にグラデで明度を上げただけで、それ用に塗っているわけじゃないから安っぽい上に、逆に不自然になっている。 背後に窓があるのに、正面向いてる立ち絵が明るくなるのだから当然だ。
「ボイスのパンを画面と合わせる:キャラの立ち位置とボイスのLR音量を合わせる」
 立ち絵の表示箇所は画面の左、真ん中、右の3箇所あるが、左だと左スピーカーから声が聞こえると、そういうことである。 やりたいことはわかるが、画面上左側にいるキャラは、主人公の左側面ではなく正面左寄りにいるわけで、声が左から聞こえてくるというのは行き過ぎで変に聞こえる。

 戯画の「彼女はオレからはなれない」をやった時、音声の倍速再生までついててスゲーと思ったけど、このゲームのシステム設定は、珍しいけど要らない上に体裁も整ってない。

 行き当たりばったりで作ってたらgdgdになってしまったって感じがするねぇ。
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