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一生涯5,000万円生活

2011-08.31 Wedダイヤミック・デイズ

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 プレイ中は楽しくやっていたのだが、終わってから振り返ってみると、驚くほど記憶に残っていなかった。希沙以外どうして付き合うことになったのか思い出せない。おかしいなぁ、ボケたか?
 蓮子→音羽→コトラ→希沙の順に攻略。メイン4ルート終了後のExシナリオが、かなかルートとなっております。

 新年度早々、新設された分校に強制移籍させられた上に執行部役員に任命される、という突拍子のないプロローグにもかかわらず、その後はわりあい平凡な生徒会活動+恋愛物語となっている。クライマックスに向けて平坦な恋愛坂を登っていくシナリオは、派手さはないものの安定感は抜群だ。
 ともすると退屈極まりない展開になりかねないのだが、この安定感は主人公怜の強烈な個性である冷静さと理詰めの思考がもたらすもので、隙あらばドタバタ喜劇に持っていこうとするヒロイン達を、ほぼ完全に御している。でこぼこ道や曲がりくねった道を、主人公が才覚で真っ直ぐ平らな道にしているかこその”何もなさ”であり、決してつまらなくはない。ただ、苦労や失敗を乗り越えてこそという人は、出来過ぎで白けるかもしれない。

 フラグ立てに苦労することはなく、唯一の選択肢が個別ルートの入り口になっている。共通と個別の割合は4分6分くらいだろうか。選択肢やマップ移動で好感度を稼ぐ仕様を面倒だと思う一方、選択肢がたった一つしかないというのもどうなんだ。このタイトルに限ったことではないが。
 これが、ジャンル「エロ」のゲームといえばそうなのだろうが、一般的な意味でのゲーム性はないわけで、かつてLeafが「雫」「痕」「To Heart」をビジュアルノベルシリーズと銘打ったのは正しい認識であった。エロゲは紙芝居とかCG集などと揶揄されることもしばしばだが、ビジュアルノベルという言葉をあまり聞かないのはなぜだろう。商標登録でもされているとメーカーは使えないかもしれないが、ユーザーが使う分には煩い突っ込みはないはずなのに、不思議だ。

閑話休題。

 Hは良い点悪い点それぞれ。蓮子ルートで、告白→キス→初Hのイベントが、日を跨いだ間隔をおいて起こったのは嬉しかった。最近は告白即Hどころか、下の口より先に上の口で咥えるような早漏展開も多く、さらには口より先にちんぽにキスするようなことすらあって、辟易していたのだ。そういうのが許されるのは、常に巻きが入ってるエロ漫画やエロアニメだけだっての。エロゲーで、しかも学生時代の恋愛を描くようなものであれば、ちゃんと段階を踏んでほしい。やっぱり、初めてはベッド(布団)だよね。と、喜んでいたら音羽ルートは告白即Hだった。おかげで初体験が部室だよ。
 シナリオライターが複数いるので、齟齬が出ているのかもしれない。そういえば、希沙ルートではコンドームを用意する周到さを見せていたのに(結局、使ってないけど)、音羽とは間髪入れずに最後までいってしまい、蓮子とコトラは時間的余裕があったのに準備しなかった。怜の性格は概ね一貫しているが、細かいところで統一感がない。
 というか、コンドームって細かくないよね。陵辱だろうが恋愛だろうが、セックスは生で中出しが一番だ。ぶっかけだって、コンドームしてたらできないもの。唯一の利点はコンドームから精液飲めることだけど、それってどこに出すかはさておき、生の魅力に勝るものなんだろうか。ああ、ゴムがあるうちはつけてやって、切れたらそのまま生で、っていうくらいの連戦ならいいな。というわけで、ゴムをつけるか否かは大問題なので、言及されると目に付くんだよ。
 さて、初体験が音羽を除けば勢い任せでなく、初々しく慎ましいのは良いのだが、エロさまで慎ましいのはいただけなかった。先にやった「ラブライド・イブ」のように短い過ぎるということはなく、尺でいえばそこそこなのだが、読んでいてエロくない。初めてはいいんだよ、初めては。処女と童貞のセックスが、百戦錬磨の動きと言葉で演出されていたら、それはそれでどうかと思う。でも、エロゲーだからね。2回目以降は頑張ってくれないと。
 なんというか、スピード感がない。動きを感じないし、単調で盛り上がりに欠ける。こういうのはセックスしてる当人達が気持ちよくても駄目なんであって、見ているこっちが興奮できるように台詞も地の文も考えてほしい。

 恋愛面については小奇麗にまとまっているのだが、シナリオ全体としては上手くまとまっているとはいい難い。蓮子はシナリオの終点が中途半端。コトラは過去話を仄めかしておきながら放置。音羽はクライマックスが本筋じゃなくて傍筋に思えて切迫感がない。希沙もコトラルートかってくらいに希沙本人の問題じゃない。それでも、希沙は頑張るし、いい感じの演説をかまして格好良かったりするのだが、話の持って行き方が不味くて、最終的に音羽がデウスエクスマキナになっている。
 やりたかったことは分かるんだよね。テーマが「いつしかそこは、心から大切に思える場所に変わっていく」なのかな。ということで、音羽と希沙のシナリオはこれを表現したいのだ、と。でも、できてない。物語も後半になって、山場に差し掛かるあたりで突然テーマが登場するので、プレイヤーとしては困惑するほかない。
 そもそもテーマが間違ってる気もするが、そこを変えずにシナリオを修正するなら、こうなると思う。楽しい学園生活を目指す希沙と、効率的に学園を運営しようとする怜は、執行部の方針を決める上で常に対立することになる。コトラや蓮子、音羽というヒロイン達を交えて、時に衝突し、時に協力しながら執行部の活動を続けていく中で、本当に良い学園を作るためには自分の考えだけでは足りないことに気付いて云々。
 こんな感じだろうか、少なくとも希沙と怜の衝突は不可欠だと思うが、幸か不幸か怜は希沙の全てを受け止めた上で、上手く立ち回るだけの能力があるので、そういう展開は望めない。テーマを表現するには、主人公が有能すぎる。若しくは、ヒロイン達がもっと分からず屋の我侭であれば別の切り口も考えられるが、あの主人公を信頼せずに反発するとなると、相当嫌な性格になってしまうので、これも難しい。結局、怜に欠点のないことが欠点になってしまったな。

 気を張らずに、楽しい学園生活、恋人との落ち着いた時間を過ごしたいのであれば、悪くない。それ以上を望むのであれば、別のゲームを探した方がいいんじゃない?
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